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工房案内 作業の工程はどうなっているのでしょうか。
染から織までを順序よく見ていきましょう。
着物作りには多くの工程があります。
「染織」と書くと、染めと織りだけの仕事のようですが、実はその間や前後に、糸取り、糸繰り、絣括り、糊付け、仕上げなど、いろいろな仕事があります。

稚蚕飼育
小石丸の糸は、売っているものではありません。工房ですべて作ります。
蚕の卵から、虫を孵化させ、エサをやって育てます。蚕は4回脱皮してまゆを作りますが、3回目の脱皮まで、工房の裏にある稚蚕飼育所で共同飼育します。その後は、綾町内の4軒の農家で飼育され、まゆになります。
では、その素となる、小石丸の卵はどこから手に入れるのでしょうか。
これももちろん工房で作っています。普通はまゆができると、冷凍保管するので中の虫(蛹)は死んでしまいます。しかし、子孫を残させるものだけはそのままにしておきます。何日かすると、虫は蛾になって出てきます。この蛾同士を交尾させて、次の世代の卵を産ませます。
糸取り(座繰り)
小石丸のまゆを糸にします。
まゆを煮て、適当な太さになるように一定の粒数に保ちながら、引いていきます。熟練を要する仕事です。
現代の繰糸は、すべて自動で高速で引くので、出来上がった糸は伸びきった輪ゴムのような、こしのない糸になってしまいます。このような方法で引いてしまっては、せっかくの貴重なまゆが台無しです。糸の本来の質を引き出すには、古い方法が最適なのです。
▲座繰り
染め
綾つむぎでは、藍染め、貝紫染めなど、さまざまな技法で染色をしています。
細い糸をからまないように、切らないように、ムラにならないように、そして思い通りの色に染め上げるのはなかなか大変なことです。糸や染料と対話しながら、1色1色ていねいに染めていきます。

糸繰り
整経や織りの準備として、綛状の糸を、枠に巻き取っていきます。染めなどの前の工程で糸が乱れてしまうと、とても糸繰りがしずらくなります。すべての工程を完全にこなさなければ、全体に影響してしまうのです。

整経
枠に巻き取られた糸を、引きそろえていきます。糸の長さ、本数、順番をそろえる作業で、 経糸にも緯糸にもこの作業があります。

上下(あげさげ) 経糸のみ
経糸の絣をずらして、まとめて括るための作業です。効率よく仕事をするための技術ですが、昔の人はよくぞこんな方法を考えついたものだと、本当に感心します。

絵図(いじ) 緯糸のみ
綾つむぎは、ルーツが沖縄にあるので、仕事の用語の中にも沖縄の言葉が使われています。
「絵図(いじ)」とは、絣の種糸のこと。緯糸(よこいと)を織るように、台に種糸を張っていきます。そして、図面の模様を描いていきます。
絣括り
絵図で示された位置を綿の糸で括ります。括られたところが染まらないので、模様ができます。黙々と続ける地道な仕事です。
▲絣繰り
染め
絣の糸も合わせて、もう一度染めます。
絣糸は絡みやすく、ムラになりやすいので、注意が必要です。

絣解き
括りをほどきます。
きれいに染まっているか、緊張のひとときです。
▲染め
糊付け
糸に糊を付けます。糊加減が後の仕事を左右します。

巻き取り
経糸を幅を出して巻き取ります。

綜絖通し 筬通し
機に掛ける前に、綜絖と筬に通します。1400本の糸を、間違えずに組織通りに通します。
▲織りの様子
織り
綾つむぎの織りは、沖縄の伝統を引き継いでいます。沖縄伝統の花織りや絣の技法で織られます。

検査

湯のし
反物を幅出しして、風合いよく仕上げます。
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