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藍の色には、それぞれ名前がついています。当工房では九通りの名前をつけていて、それを目安に藍染めをしています。
●藍白(あいしろ) 江戸時代に中国から伝わった色。極薄の藍染めで、ほとんど白に近い。
●瓶覗(かめのぞき) 江戸中期を中心に染められていた色で、字の通り藍瓶にちょっと浸けただけのごく薄い色。藍白はこの色よりも更に薄い。
●水浅葱(みずあさぎ) 江戸時代、囚人服がこの色であった事から、囚人服の呼び名にもなった。黄味の薄いネギ色で、薄浅黄(うすあさぎ)ともいう。
●浅葱(あさぎ) 本来は薄い黄色を言ったのが、後に黄色を帯びた薄い藍を言い、水色とも呼ばれる。昔は「浅黄水色」という一連の色名で呼ばれていたが、後に浅黄と水色とに分離独立した色名となった。
●縹(はなだ) 暗い青に用いる古い色彩名で、花田とも書くように、元々はつき草の花の青い汁で染めた色を言ったが、藍で染められるようになり、縹色と文字を変えて残った。
●納戸(なんど) 少々黒味のある縹で、色名の由来は、・納戸の垂れ幕に用いたから。・納戸の暗がりの色に似ているから。・昔、この色が流行した頃、藍染めを納戸にしまっておいたから。以上の三説がある。
●濃縹(こきはなだ) 赤味を帯びた色で、深縹とも呼ぶ。
●紺(こん) 中国古来の染色名で、その名称、色調がそのまま我国に伝わった。染め色の代表であったことから、染め物屋のことを「紺屋」といった。
●褐(かち) 藍をよく浸み込ませるのに、被染物を「搗(か)つ」、すなわち搗(つ)いたことから、出た名と言われている。色名には同音の「褐」が当てられた。「かち」は「勝ち」に通じたため、縁起をかついで、武具の染めや祝賀の際に用いられ、明治の日露戦争にも軍勝色として流行した。
というところで、本日はこれにて。
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