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綾の手紬染織工房
・生きている藍 2002.06.01
工房ではすくもを使っていると前回お話しましたが、土の塊の様な乾燥した状態では染色は出来ません。そこで、すくもを染液にするために仕込みをします。

仕込みは、すくもと灰汁(木の灰に熱湯を通し濾過したもの)を瓶の三分の一程の深さまで入れ、その中に人が入り二十分間よく踏み込みます。この時、踏み込みが足りないと藍がうまく発酵せず出来が悪くなってしまいます。そうして仕込んだものに貝灰(貝殻を燃やして作った灰)、ふすま(麦を製粉した時に出る殻)を入れ、約一週間経って灰汁を藍瓶の八分目まで入れると藍の染液の出来上がりです。
 
藍の中には微生物が沢山います。藍染めはこの微生物の働きを利用して染めるので、続けて使いすぎると疲れます。そこで、ご飯としてふすまや水飴を与え調子を整えてあげます。これが藍は生きていると言われるゆえんです。
元気のいい瓶には、「藍の華」といって藍の染料分が酸化して固まったものが液の表面に浮いています。

藍は半年程の寿命で、染まらなくなると再び仕込みをして新しい藍と入れ替えます。使わなくなった古い藍は肥料として無駄なく使えます。
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