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何となく眺め、さして変わる事もない風景と思いながら見ている内に、昔とずいぶんと違ってきている事に気づく。今更ながらと自分に笑いをくれながら、 「おまやー(お前は)コンメェー(ちいさい)頃、ここへん(ここのあたり)にハサミ虫取りに来よったろうが。ウーン、あん頃(あの頃)は、ふてー(おおきい)ドングリの木が、ぎょさん(たくさん)あって、よーおった(いっぱいいた)もんな!」
コクワ、オドリコ、ミヤマ、ノコギリ、ヒラタ、カブトムシ、スズメバチのサービスは、虫のいる所必ず付いてきた。 ソテツの葉で作った虫かご、ヘクソカズラで吊しを付けて、捕まえた虫を見い見い石につまづきながら遠いたんぼ道を帰ったなあー。坊主頭にランニングシャツ半ズボンというスタイルでした。翌日はそれなりの友達と、輪を作りながら虫の品評会、相撲、色々な談義に楽しい時期を過ごした記憶が蘇る。
この頃、お茶の葉の芽立ちの中に、薄茶色のヤマコブ(蜘蛛の一種)の幼虫を捕りに行き、庭先の植木に巣を掛けさせて虫を与えてと数匹を飼って大きく育て、友達とケンカ相撲をさせて楽しむ。鹿児島の姶良町のあたりでは今でも大人の楽しみのひとつとなっている様だ。ちなみに小生の記憶では最後卵を産ませるところまで飼育したと思う。現代の便利な高度なオモチャも、良い所はたくさんあるが、自然とのふれあい、観察、虫をはじめ動物植物を通して人の立場、やらねばならない事がわかってくるような、そんな気がする。
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