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綾の手紬染織工房
・綾の4月 2002.05.20
山の木々が息づき、日の光に藍の色が輝き始める季節。
綾の4月は、山に彩りが宿る月です。山桜、山藤が、淡くも華やかな色彩で山を飾ります。
 目だけでなく、味覚にも季節の恵みがあります。わらび、ぜんまい、うどなどの山菜が里山でもそこここに見られるようになります。
 地元の人々は、自然のなりたちを知っており、それに沿って自然の恵みを受け取っています。
 その基本は、一年の生命の流れを頭に入れておく、ということです。体に染み込ませておくと言った方が良いかもしれません。
 野に生えているものはすべて取ってしまっても良さそうですが、本当にそうでしょうか。
 十のうち七は取っても、三は残しておく。
 同じところから三回生えてくるものなら、最後の三回目には手をつけない。
 そうすれば、次の年の春には、またたくさんの自然の恵みを受けることができます。
 この春には、次の年の春のことを考えて自然と暮らしていくのです。
 その極意は、余裕をどこかに取っておく、隙間をどこかに残しておくというところにあるのかもしれません。
 染織の作品にも同じことが言えそうです。良い作品には、どこかに遊びや気持ちの余裕があるものです。

 綾の自然の中でもの作りをする私たちは、自然から学ぶことがたくさんあるのです。
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