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山の木々が息づき、日の光に藍の色が輝き始める季節。 綾の4月は、山に彩りが宿る月です。山桜、山藤が、淡くも華やかな色彩で山を飾ります。 目だけでなく、味覚にも季節の恵みがあります。わらび、ぜんまい、うどなどの山菜が里山でもそこここに見られるようになります。 地元の人々は、自然のなりたちを知っており、それに沿って自然の恵みを受け取っています。 その基本は、一年の生命の流れを頭に入れておく、ということです。体に染み込ませておくと言った方が良いかもしれません。 野に生えているものはすべて取ってしまっても良さそうですが、本当にそうでしょうか。 十のうち七は取っても、三は残しておく。 同じところから三回生えてくるものなら、最後の三回目には手をつけない。 そうすれば、次の年の春には、またたくさんの自然の恵みを受けることができます。 この春には、次の年の春のことを考えて自然と暮らしていくのです。 その極意は、余裕をどこかに取っておく、隙間をどこかに残しておくというところにあるのかもしれません。 染織の作品にも同じことが言えそうです。良い作品には、どこかに遊びや気持ちの余裕があるものです。
綾の自然の中でもの作りをする私たちは、自然から学ぶことがたくさんあるのです。
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