藍の原料は、「藍」という草。 タデ科の一年草で、見た目はタデとよく似ています。 毎年3月上旬、ツバメが渡ってくるのを合図に種をまくそうです。 染料分をたっぷりと含んだ葉を育てるのは、たいへんな重労働です。
藍の刈り取りの様子。 8月から9月にかけて、3回〜4回に渡って刈り取りをします。
刈り取った葉を粉々にし、風で吹き飛ばして茎と葉に分けます。すくもに使うのは葉の部分だけです。 この作業を、「藍粉なし」といいます。
いよいよすくも作りが始まります。 刈り取った葉を「床」に積み重ねて水を打ちます。 やがて発酵が始まります。 高温と、強烈なアンモニア臭が発します。
出来上がったすくもは、12月に出荷されます。 宮崎に届いたすくもは、倉庫の中で一夏保管されます。 毎年約100俵のすくもを仕入れています。
発酵を促すために、焼酎と貝灰を入れます。 この後、毎日朝夕混ぜて、藍の発酵を待ちます。 仕上がるまで7日から8日かかります。
※貝灰=貝を焼いた灰
5,6日目。 発酵が進んで、しっかり華(泡)が立っています。 発酵を抑えるために、貝灰を入れます。 半日後にさらにフスマ(麦の皮)を入れて、発酵を促します。
藍の表面に浮かぶ泡を、「華(はな)」と呼びます。 華の立ち方、匂い、混ぜたときの手応え、音、味、などを感じて、藍の調子を整えます。 藍が疲れているときは、焼酎、ふすま(麦の皮)、みずあめなど、栄養を与えます。藍の環境を整えるために、貝灰、灰汁を入れます。また、常に温度を一定に保たなければなりません。 目に見えない生き物と対話しながら、染めるのです。
液から引き上げて、
広げると藍の色が現れます。 ここまでで一工程です。
藍は、空気に触れ、酸化することで発色します。 浸け込み→絞り→酸化を繰り返すことで、徐々に濃くなっていきます。 液中に長時間つけ込んでいても 濃くなりません。